業績(口頭発表・ポスター)

基本情報

氏名 有本 錦
氏名(カナ) アリモト ニシキ
氏名(英語) Nishiki Arimoto

発表テーマ

デザイン系学科学生におけるデザイン制作を通じた歯科予防への意識及び行動変容と効果―歯科予防リーフレット制作を通じて―

会議名

日本歯科衛生教育学会第13回学術大会(オンライン開催)

実施年

2022

資料種別

口頭発表

備考

医療福祉デザイン学科学生が歯科予防に関するリーフレット制作を通じ歯科予防への意識及び行動の変容にどのような影響を与え、また、リーフレット制作に歯科予防をテーマとした内容が反映されたかの有無に突いて調査を行った。K大学医療福祉デザイン学科1~4年次学生の同意を得られた30名を対象とした。授業を5回実施し、初回と5回目にO短期大学歯科衛生学科教員によるう蝕予防、歯周病予防、定期健診の重要性の講義、歯垢染色実習(PCR算出)および質問紙調査を実施した。質問紙調査出は歯科予防への理解度と意識を調査した。PCRの平均値は初回よりも5回目で減少した。質問紙調査では、「歯や口腔の観察をしている」,「歯や口腔に対して関心がある」,「むし歯は病気だと思う」,「歯科検診は必ず必要である」と回答した学生は、初回よりも5回目で増加した。「歯磨き回数1日2回」の回答は初回、5回目ともに変化がなく、「糸ようじ使用」は初回、5回目も20%代にとどまり十分な効果には至らなかった。終了時の意識調査で、「リーフレット制作を通して歯科衛生に関する学びにつながった」などの回答は80%代と多かった。制作されたリーフレットは、歯科予防をテーマとした内容が十分に反映されていなかった。本研究により対象者に予防効果のある口腔ケア確立へと行動変容を促すためには、歯科予防に関する講義を複数回実施し、フィードバックを行い、自ら行動変容に取り組むための期間が必要であったと推察される。(〇尼嵜淳子,平野聖,森絵美,藤本幹也,坂本由紀子,有本錦,山本佳津子)