業績(口頭発表・ポスター)

基本情報

氏名 有本 錦
氏名(カナ) アリモト ニシキ
氏名(英語) Nishiki Arimoto

発表テーマ

口腔保健教育が非医療系大学生に及ぼす影響

会議名

日本歯科衛生教育学会第13回学術大会(オンライン開催)

実施年

2022

資料種別

口頭発表

備考

非医療系の大学生を対象とし、口腔保健の知識や意識を向上させることを目的として、歯科衛生士教員が講義を行い、その効果をう蝕活動性試験及び質問紙調査により検討した。O短期大学ライフデザイン総合学科に在籍し、研究の同意が得られた1年生126名を対象に、歯科衛生教員によるう蝕の原因と予防方法に関する90分の講義、う蝕活動性試験および質問紙調査(受講日、1か月後)を実施した。う蝕活動性試験は、唾液の緩衝能(CAT-21 Buf®)、う蝕原生菌数(RDテスト「昭和」®)をそれぞれ測定した。質問紙調査は、1.口腔保健行動,2.口腔保健教育に対する評価の2項目とした。唾液緩衝能、う蝕原性細菌数ともに学生の85%以上が低リスクあるいは中リスクであり、受講1か月後には高リスクの学生が減少する傾向がみられた。受講前の質問紙調査では、歯科検診を受診している学生は33.3%と少なかったが、受講後に受診しようと思った学生は45.2%と上昇した。口腔衛生に対して85.7%が「関心が高まった」と回答した。受講1か月後では、50.8%が「口腔衛生に気を付けるようになった」と回答した。本研究から、口腔保健教育は歯科検診の受診率増加につながることが期待される。(〇坂本由紀子,島崎千江子,尼嵜淳子,有本錦,山本佳津子)