業績(口頭発表・ポスター)

基本情報

氏名 有本 錦
氏名(カナ) アリモト ニシキ
氏名(英語) Nishiki Arimoto

発表テーマ

「歯科予防処置Ⅰ」実習における授業評価の検討

会議名

第12回日本歯科衛生教育学会学術大会(オンライン開催)

実施年

2021

資料種別

ポスター

備考

歯科衛生士教育効果の向上を目的に、大手前短期大学歯科衛生学科の1年生の歯科予防処置Ⅰ実習において、学生の授業理解度と実技習得の意識を調査した。研究対象者は当該学科1期生のうち、研究に同意が得られた75名とした。全15回の実習後の授業理解度を評価するため、実習時(事前)と最終回(事後)にアンケートを実施した。アンケートは、歯科予防処置論で習得した基礎的な歯周組織の理解度を質問した。実習習得度は、シックルスケーラー操作について、学生の自己評価を計4回行い、教員は学生の自己評価項目に準じて実技試験の合否を判定した。歯科予防処置に関する知識を問う知識確認テストは授業内で2回行った。事後アンケートは、すべての結果でポジティヴ変数の割合が増加した(p<0.05)。知識確認テストの正答率は、炎症歯肉の所見、3大唾液腺、臼歯の大きさ(p<0.05)、合計点(p<0.001)において有意な上昇を認めたが、一部を除いて正答率は50%以下であった。実技試験の学生自己評価と教員の合否判定の間に関連性は認められなかった(p=0.30)。本研究より、学生にとって知識の定着が難しい基礎的な項目とその改善法に授業内で繰り返しの指導が必要であることが明らかとなった。(〇有本錦,尼嵜淳子,坂本由紀子,山本佳津子,河野彰代,中村隆志)