業績(口頭発表・ポスター)

基本情報

氏名 有本 錦
氏名(カナ) アリモト ニシキ
氏名(英語) Nishiki Arimoto

発表テーマ

可撤式義歯装着者と口腔関連QOLに関する検討

会議名

第72回日本口腔衛生学会学術大会(大阪)

実施年

2023

資料種別

ポスター

備考

本研究は日本人成人を対象に可撤式義歯と口腔関連QOLの関連を横断的に検討することを目的に研究を実施した。対象は日本歯科医師会所属する歯科医師とし、自記式質問票にて基本的特性、口腔衛生行動、口腔内状況、口腔関連QOLについてデータを収集した。口腔関連QOLは、General Oral Health Assessment Index(GOHAI)の日本語版にて評価した。可撤式義歯装着者は、6カテゴリ(①義歯無し、②全部床と部分床義歯の両方、③部分床義歯のみ、全部床義歯のみ(④上下顎、⑤上顎のみ、⑥下顎のみ)に分類した。データ解析は2003~2006年のベースライン調査のものを使用し、研究に同意を得られ、データに不足のない10,082名を対象に行った。調査の結果、義歯無し群が最も高い口腔関連QOLを示し、最低は下顎全部床義歯のみ装着者であった(p<0.001)。また、性差でみた口腔関連QOLは、男性のみ加齢とともにGOHAIスコアの低下がみられた。本研究より、可撤式義歯の装着ならびに義歯の分類が口腔関連QOLに影響を及ぼす可能性が示唆された。
(〇有本錦,西村瑠美,浅枝麻夢可,倉脇由布子,内藤徹,小島正彰,梅村長生,横田誠,花田信弘,若井建志,内藤真理子)