![]()
|
固定化抗菌・ウイルス剤スプレー(Etak)処理を施したスポーツマウスガード(MG)シート上におけるCandida albicans(Ca)のバイオフィルム形成についてin vitroで検討した。各濃度の処理によりMGシート表面にEtak成分が固定化されるか検討した結果、0.09%および0.9% Etak処理MGシート表面からは、すべてのシートでEtak中の固定化成分であるケイ素が検出された。一方、0.009% Etak処理MGシート表面ではケイ素は検出されなかった。0.09% Etakおよび滅菌MQ処理を施したMGシート表面上にCaを接種した結果、滅菌MQ処理を施した各MGシートと比較して、0.09% Etak処理を施したMGシート表面上では、Caの接種から12時間後および24時間後においてATP量が有意に低下した。さらに、各処理を施したMGシート表面上でCaを12時間培養し、各シート上に形成されるバイオフィルムをSEMにより観察した。その結果、滅菌MQ処理MGシート表面と比較して0.09%Etak処理MGシート表面上では、バイオフィルムの形成が認められなかった。 |