業績(論文、解説)

基本情報

氏名 田中 キャサリン
氏名(カナ) タナカ キャサリン
氏名(英語) Kathryn M. Tanaka

論文名

ロイス・ジョンソン・エリクソン夫人と長田穂波—キリスト教宣教師と癩文学の普及

雑誌名

大手前大学論集

著者名

 

15

 

2015年4月

発行年

 

論文誌種別

大学・研究所等紀要

備考

本論文は、1909年に設立された香川県高松市の大島療養所(現大島青松園)におけるロイス・ジョンソン・エリクソン夫人の翻訳作品を検討する。エリクソン夫妻は1905年にアメリカ南部の長老派教会所属の宣教師として来日し、36年間、夫のスワン・マグナス・エリクソンとともに布教活動に従事した。特に、エリクソン夫人はこの布教活動に文学を活用した。大島療養所で生まれた「霊交会」というキリスト教団体の会員の作品を英語に翻訳したのである。しかし、エリクソン夫人は、これを「翻訳」とは呼ばず、interpretationだと述べている。Interpretationとは、「翻訳」というよりもむしろ「解釈」や「意訳」に近いものを指す言葉である。そのようなエリクソン夫人の翻訳のあり方の特徴に着目して、本論文では、「霊交会」における文学の共有の実態とエリクソン夫人による「意訳」との関係性について論じる。また、エリクソン夫人の翻訳が、療養所の患者の一人長田穂波の文学が世に知られるきっかけとなったことも明らかにしたい。本論は日本語で書かれている。